『肺気腫の症状』 - 原因や初期症状から学ぶ肺気腫とは -

肺気腫と食事




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肺気腫が進行すると、食事をするだけでも息切れをおこすようになります。また、食事により胃が膨らみ横隔膜が上方に圧迫され、肺容積が減少し、ますます呼吸困難になります。


このため、十分な栄養を摂取できず痩せてしまうことが多く、痩せたことにより呼吸筋も減少するためさらに呼吸困難が悪化します。


肺気腫に対する特別な食事療法はありませんが、高カロリー、高蛋白質食が呼吸筋機能の維持のために必要です。ただし、肥満の方は呼吸筋の動きをスムースにするために、減量が必要です。


■体重減少の程度の評価は

体重減少の程度:重症度は以下のように判定されます。

軽症(軽度低下) %標準体重が90~80%の人

中等症(中等度低下) %標準体重が79~70%の人

重症(高度低下) %標準体重が69%以下の人


■必要カロリー

適切な食生活や食習慣に注意する必要のある慢性閉塞性肺疾患の患者さんは、標準体重が90%以下の体重の人です。

まず始めに目標摂取カロリーです。目標摂取カロリーは安静時の必要カロリーを求め、安静時の必要カロリーの1.5~1.7倍のカロリー(約2000キロカロリー前後)が、目標摂取カロリーになります。

●安静時の必要カロリー
男性=11.5×体重(kg)+952
女性=14.1×体重(kg)+515


■食事内容

慢性閉塞性肺疾患の患者さんの食事を摂る時に2つの基本的な知識が必要です。


●食物摂取に伴うエネルギー代謝亢進
蛋白質を単独で食べた場合が、最も高い食物摂取に伴うエネルギー代謝亢進が得られます。

結果、脂質や糖質(炭水化物)から十分なエネルギーをとり、良質な蛋白質:分岐鎖アミノ酸を多く含む食事を食べるとよいです。


●呼吸商
呼吸商とは、体内で栄養素が燃焼する時に消費される酸素の量と生産された炭酸ガス量の比をいいます。蛋白質の呼吸商は0.8、脂質の呼吸商は0.7、糖質の呼吸商は1.0です。

つまり、糖質(炭水化物)の多い食事は、炭酸ガスの発生を増加させることから、より多くの回数と深い呼吸をして炭酸ガスを排出させなくてはなりません。

慢性閉塞性肺疾患の患者さんでは不利です。そこで、脂質を少し多めにした食事が望まれます。

その他に、ステロイドホルモン剤を飲んでいる人はより多いカルシウムの摂取や減塩を、利尿剤を飲んでいる人はカリウムを含んだ食事が必要です。

最後に、鉄分、亜鉛などの電解質や微量元素やビタミンを十分に摂ることも忘れずにしてください。


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